2015年 03月 30日
jayblueの三宅利佳です。 お互いがお互いのプランをどう思ったか、あるいはどうも思わなかったか(笑)←んなわけない。 についてのお話。三宅利佳編です。 と、その前に。 話は去年にさかのぼります。 企画展の打ち合わせ、物件がきまり、3部屋をいじらせていただけることになりやったーやったー!と喜んでいた頃。 部屋のコンセプトも決まった。 図面はどうする? CADをいじれるのが私だけ・・・じゃ、図面担当するね、と私。 見積もりはどうする?エクセルで作ろうか。じゃ、それ私がまとめるよと奈津子さん。 プレゼン資料はパワーポイントで進めよう。フォーマット作らなきゃね。じゃ、それ私が作ってあげると詩万さん。 そうやって、打ち合わせとプレゼンに必要な資料づくりの担当が決まった。 びっくりするぐらいスムーズに決まった。 プレゼン資料。 パースは必須だ。 パース・・・・。 パース・・・・。 「ねぇ、パースはどうしようか。誰か担当して・・・描いてくれる?」 (いやいやいや、それ、負担大きすぎ!という場の空気) (いやいやいや、それ、絶対わたしは嫌だ、という場の空気) 「えっと・・・1部屋づつ割り振ってそれぞれ描こうかね」 (それがいいそれがいい、という場の空気) 詩万さんが真っ先に手を挙げた(たしか、そうだったような記憶) じゃぁ私がハッピーカラフルの部屋のパース描くよ。 次に奈津子さんが言葉を発した。 じゃぁ私はガーリールーム描こうかなー。隠れ家ルームはいやだもん。 そう、奈津子さんは言ったのだ。確かに。 か、く、れ、が、る、う、む、は、い、や、だ…と(笑) そんなわけで。 成るように成るべくして、奈津子さんがAプランを、詩万さんがBプランを作るようになった。 そうなるようになっていたのだ。 (私は残り物の「隠れ家ルーム」を担当することになった) (残り物言うなー(笑)) 前置がなげーよ、って? 今から私がそれぞれの部屋をみてどう思ったかを書きます。 そこ、正座して聞くように。 トイレ?行きたい人は今のうちに行ってください。 (おおげさ) 部屋に入って思わず「わぁ!」っていう声がでた。 何に目が行ったかって、なにはともあれ窓回り。 デザイン、生地のセレクト。 カーテンがもう、かわいい。超かわいい。 華やかで、ガーリーで、さりげなくちゃんと作りこまれている。 あれほど工事中に見慣れていた部屋なのに、窓回りが整ったことですっかり「全然違う空間」に成り上がっていた! そして小物のセレクト。大きなものはないんだけれど、小さなものがたくさん集められていた。 女の子たちがキャピキャピおしゃべりしているようなそんな感じ、そのまんまじゃない!と。 やばいな、これ、敗北感。 私の中にない「かわいい世界」「ガーリーなものたち」「淡くパステルな空間」を演出していた。 私が持っていないものを持っている奈津子さんに嫉妬した。 そしてこうも思った。 Aプランは奈津子さんがやるべきだった。正解。 Bプラン。
納品セッティングの最中、邪魔をしに行こうと思って詩万さんの部屋を訪れた。 玄関で靴をぬぎ顔をあげると、壁にさりげなくドライフラワーがぶらさがっていた。 心がちょっとざわざわした。 どこにも抜かりはないのよ感がジワリと伝わってくる。 部屋に入る。 「!!!!」 一瞬言葉を失いました。 そうきたか、詩万さん。仕込んできたね。とことん完璧にそぎ落として作りこんできた。 試合前のボクサーみたいだ。極限まで体重を落として必要な筋肉だけのこしてやがるぞ、と。 そんな風に思った。 バランス。そう、すべてはバランスだ。 小物のボリューム。配置。 さりげなく置いたスケッチブックに添えてあるクレヨンの、あの、角度とか。 とりあえずなんか言わなきゃ。 「わぁ、すごいねー。詩万さんっぽいねー」とありきたりな言葉を発する私。 「そぉー?」と答える詩万さん。 別に普通ですけど?的にさりげなくエレガントにそこに立つ詩万さんからは 無言の「達成感」と「ドヤ感」のオーラが出て(るように私には見えた) ここでもまた、わたくし、やば、敗北感。 という感じでそれぞれからカウンターパンチをくらってですね、 どんよりと落ち込んだ投稿をfacebookでつぶやいたのでした。 「私は私が思うものしか作れない。私は私すら越えられない」ってね。 いずれにしても、3人がお互いに刺激を受けあったのは間違いないのだろうと思う。
by 3nin-interior
| 2015-03-30 07:00
| 利佳のつぶやき
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