2015年 03月 10日
jay blueの三宅利佳です。 各部屋のご説明も、今回で最後となります。 103号室は夫婦2人暮らしの設定です。 子供部屋はなく、その代りに「夫の部屋」と「妻の部屋」を設けました。 まずこちらは夫。「男の隠れ家ルーム」です。 天井までいっぱいに取り付けた造作家具収納と、 壁面のフカフカとしたファブリックパネル壁がポイントでした。 壁、何かアクセント・・・・でまず思いつくのは 「柄物の壁紙を貼る」というのが一般的でしょうか。 あるいは「タイルや石を貼る」など。 一般的ではない、何か他のアクセントを提案したいと思いまして、 このファブリックパネルの壁という発想になりました。 中にウレタン(綿)を入れてカーテンの生地でくるんでいます。 そんなパネルを25枚作って、壁にペタっと貼りつけたというわけです。 この部屋をご覧になった多くの方が、まずはこの壁に目を奪われていました。 「これだけあったら十分ものが片付きそうだわ」というお声をたくさん聞きました。 (余談ですが、よくプランニングのときにお客様から言われることの一つで 「天井まで収納を作りつけると圧迫感出ませんか・・・それが心配なんです」というのがありますが、いかがでしょうか、圧迫感、感じますか?) ダークブラウンの木目、黒いスジが特徴的な AICA工業の「JI-613K」の品番、メラミン製の特注家具です。 この物件があります阿佐ヶ谷(東京都杉並)は、 近隣の中野や高円寺などとひっくるめてアニメの街、だったりします。 オタクの聖地・中野ブロードウェイや、 阿佐ヶ谷アニメストリート、 杉並のアニメーションミュージアムなどなど。 なので、この部屋の住人もきっとちょっとしたオタクで、 例えば仕事もそんな感じだったりするのではないだろうか、という想定をいたしました。 「40代の夫。アニメーションディレクター。残業が多い・・・」というね。 ここはモデルルームではあるけれど、 実際に住む人(住んでいる人)がいるように感じさせたい。 ディスプレイの小物も、人柄や趣味趣向がわかるようなものにしたいと思い、 ある方から個人的に所有物をお借りすることにしました。 アイドル、魔法少女系、松田聖子論からキカイダー、バットマン、三島由紀夫の家という写真集まで。 「この本、めっちゃマニアックなんですけれど・・・どうやって集めたんですが?古本屋さんですか?」とか 「りかさんがこーゆーのを読むんですか?!」とか 「この品揃え・・・相当キテる人のコレクションだ・・・」という声をちらほら耳にしました。 本当に「誰かが住んでいる部屋」のようなリアルな感じが出せたのではと思っています。 この部屋は、御主人様の趣味の部屋、書斎、という想定です。 いいなぁ、こんな書斎、俺も欲しい・・・そう思ってくれる人がいれば 嬉しいなーと思いました。 カーテンは、モスグリーンの無地と、柄物、2種類を取り入れた切り替えのデザイン。 トリムを装飾しています。 無地のモスグリーンの部分がベルギーのブランド「WIND」で、 ZENというシリーズの色品番38を使用しました。 柄の部分はイギリスの生地で綿100%の素材です。 壁のファブリックパネルと共通、マナトレーディングから出していただいた生地です。 森をテーマにしていますので、 苔、草、花・・・をイメージさせるグリーンやデザインのものをセレクトしました。 天井には鳥の巣?みたいななんか変なものをぶらさげておきました。 手作りです、私の。 ちなみにこれ、頭の中で描いていた「作ろうとしていた形」と実はまっっったく違う形なのです。 どうしてかというと・・・不器用だからです(苦笑) でも、まぁ。これでいっか、というアバウトなものになりました。
by 3nin-interior
| 2015-03-10 07:00
| 利佳のつぶやき
|
アバウト
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
|
ファン申請 |
||